全6回の講座を開催し、今年度の入門コースは終了しました。ご受講いただきました皆様、ありがとうございました。
今後の参考とさせていただきたく、ぜひ、以下のリンクからアンケートのご回答をお願いします。
【備考】
・お一人につき1回答でお願いします。
地域づくりに決まった答えはありません。だからこそ、地域に寄り添ってサポートする人材が 今、全国各地で必要となっています。本講座は、一方通行的な講義による知識の習得よりも、 演習や実践活動による現場力アップを重視します。 本講座の修了生(「農村プロデューサー」)がネットワークでつながり、 支え合っていける環境を整えることで、全国各地の人材同士の連携も深めていきます。
農村プロデューサーは、地域への愛着と共感を持ち、地域住民の思いを汲み取りながら、地域の将来像やそこで暮らす人々の希望の実現に向けてサポートする人材のことです。農林水産省では、地域に消えない火を灯す『農村プロデューサー』を養成する 新たな研修プログラムに取り組んでいます。
NO | 日時 | プログラム |
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1 |
5月16日(火) |
地域づくり総論分野 明治大学 農学部教授 東京大学助教授等を経て、2006年より現職。専門は、農村政策論、地域ガバナンス論。
国内外の農山村地域を歩き、集落レベルから国の政策レベルまでの実態を研究し、政策提言を行っている。 メッセージ 「地域づくり」とは何でしょうか。「つくる」とは、所得や雇用はもちろん、地域のコミュニティやそれを支える人材が生み出される環境づくりに対する言葉でもあります。
そうなると、地域づくりとは、「しごと」「くらし」「活力」のそれぞれのパーツと同時に、新しい地域の「しくみをつくる(造る)」ことを意味しています。 |
2 |
5月19日(金) |
イノベーション分野 一般社団法人INSPIRE 代表理事/BBT大学大学院MBA 教授 ビジネスプロデューサー/クリエイティブディレクター。静岡県湖西市出身。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻卒。
国内最大級の地方創生イノベータープラットフォーム「INSPIRE」を立ち上げ、超絶まちづくりの集合知を社会にシェアしている。 メッセージ 農村発イノベーションには、地域の社会的課題を明らかにしてロジカルに解決策を導き出す「問題解決型」だけではなく、突き抜けたアイデアから出発して農村の社会的課題を紐づける「価値創造型」のアプローチを組み合わせることが重要です。0から1を生み出すイノベーターは、農村でどのように新しい事業を生み出しているのでしょうか。 |
3 |
5月24日(水) |
生産・流通技術開発分野 株式会社エムスクエア・ラボ 代表取締役社長 東京大学農学部を卒業後、英国クランフィールド大学で修士号を取得。
NASAの植物工場プロジェクトへの参画等を経て、2009年、株式会社エムスクエア・ラボを創業。 メッセージ 当社は農業×ANY=HAPPYの方程式のもと、農業×サービスデザインでやさいパスによる流通改革事業や、農業×ロボット・ITで生産性向上の取り組みを進めています。農業は社会基盤産業ですが、戦後、産地と消費地が距離も気持ちも離れたことにより、命に欠かせない食への関心が薄れ、何かと課題を大きくしているのではないかと考えています。農業×福祉、農業×福利厚生、農業×教育など各地で行われているように、農業をより社会につなぎ込むことで地域課題は解決します。 |
4 |
5月29日(月) |
地域資源利活用分野 滋賀県立大学 地域共生センター特任講師 京都府生まれ、滋賀県在住。滋賀県立大学地域共生センターで講師を勤める。専門は地域文化学、地域学。
地域住民の五感体験を集めて語り合い、心のふるさと絵図(ふるさと絵屏風)を描く「心象図法」の開発、
「ともに、ここで、無事に」暮らしが持続されてきた仕組み「ブジネスモデル」の提唱・研究など、地域文化を未来へつなぐ活動を展開している。 メッセージ あるときは「まちづくりのかかりつけ医」として、あるときは「口車の運転手」として、地方の農山漁村に出かけていくと、地元の人が開口一番「私たちのムラにはなーんにもないんです」という。いや、まさにその通り!地方のムラには、「なーんにもない」を100年、1000年続けてきた力、無事の暮らしや経済・文化、すなわち「ブジネスモデル」があるのです!地域共同体のねがいは結局「ここで、ともに、無事に」の3語に尽きる。それは決して「事なかれ」でなく「何もしない」ということでもない。「心肺機能」と同じこと。それがキチンとしているうちは意識にのぼることもない。いまその「心肺機能」が危うい時に、全速力の短距離走をくり返したらどうなるか――。よろしいか。「自分の地域には"なんにもない"」と断じてないものねだりをするのではなく、「"なんにもない"を百年千年続けてきた地域の力」「風土に根ざしたブジネスモデル」を今こそ立て直そうじゃないか! |
5 |
6月2日(金) |
地域づくり実践分野I 農業法人せいわの里まめや 代表取締役 三重県多気町勢和地域にて、仲間35人で共同出資し、地場産の大豆を使った豆腐やみそをはじめとする5つの加工所と、農村料理レストラン「まめや」を平成17年より開店。村役場職員時代、地域の人達と味噌や漬物のボランティアグループと活動、転身し、経営者となる。勢和地域の豊かな農村文化を次世代につなぐため、地域の拠点を担う活動を続けている。 メッセージ 多気町勢和は高齢化により農業後継者不足や農地の荒廃が進み、農村の持つ豊かな文化が失われる危機感から農地や集落を守る為に、農村から生まれる産物・豊かな文化、お年寄りの持つ技術を活かそうと地元の女性が中心となり「せいわの里」を設立しました。農村料理レストラン「まめや」は、「旬の食材」「地元産」「手作り」にこだわったどこか懐かしい農村料理を提供しています。地元産の大豆や野菜を使った農産物加工品を自店や直売所、学校給食、社会福祉協議会等に納入し、地域との交流を深めています。併設する体験工房・加工施設を拠点に、「農村文化の伝承」をテーマにあらゆる資源を繋ぎ活かす地域活性化活動を展開しています。豆腐製造から生じるおからを体験教室で食材等として活用したり、堆肥として資源循環型の生産に活用するなど、SDGsにも取り組んでおります。ホタルが飛び交い、セミや虫の音に四季の移ろいを感じる丹生の里。農村を包む全ての資源を活かしながら、大切なふるさとを元気に輝いた形で次世代に繋げたい、これがまめやの願いです。 |
6 |
6月7日(水) |
地域づくり実践分野II 有限会社はたやま夢楽 代表取締役社長 愛媛県の漁村生まれ。都内の大学を卒業後、地元紙の記者を経て、高知県安芸市畑山へ結婚を機に移住。夫が起業・経営する(有)はたやま夢楽にて、高知県の地鶏「土佐ジロー」を生産加工販売し、土佐ジローを提供する宿食堂の経営に携わる。2017年、社長に就任。 メッセージ 「生きたい場所がある。だから、生業(なりわい)を創る」。私たちが暮らす高知県安芸市の奥山にある畑山集落は、古くから半世紀ほど前まで800人ほどが暮らし続けた自治体でした。現在は20人ほどとなり、うち10人以上が、弊社の関係者です。人が出て行くから、自分も出ていかなければならないか?集落として維持していくために、行政が支援をすべきなのか?...どちらも違うと思ってきました。自分たちが暮らしたい場所がある。だから、生業を創り、企業経営の中で人を雇用し、関係人口を生み出すことで、ライフラインの存続や修繕、拡張などに繋げることもできると考えています。農山村が卑下される対象であることにも違和感を覚えます。農山村でのんびり過ごすことの価値や、自信を持って美味しいと思って提供する食材の背景なども、事業を通して、きちんとした対価を得て、伝えていきたいと考えています。 |
より実戦的な講座として、農村プロデューサー養成講座「実践コース」を開講予定です。実践コースでは、「農村プロデューサー」として求められる内容を、地域づくりに造詣の深い講師陣から学びます。
実践コースを受講する際は、 別途「実践コース受講申込書」 をご提出頂く必要があります。
また、入門コースの受講は、実践コース申し込み時の必須条件ではありませんが、「実践コース受講申込書」に入門コースの感想等を記述していただく欄が設けられており、受講生の選考の際の参考とさせていただいています。
実践コース詳細
開催目的 |
入門コースは、地域づくりに造詣の深い方々を講演者として招き、農山漁村地域における創意工夫にあふれる地域づくりのプロセスの習得を目的としています。 |
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開催方法 |
Web会議システムを用いたセミナー(ウェビナー)形式で開催します。(令和3年度はWebex、令和4年度はZoomを使用) ライブ配信の特徴を活かして、チャット機能を用いた講演者との直接的な質疑が可能な時間も用意しています。(原則、アーカイブ配信は行いません。) |
対象者 |
地域づくりに関心のある方であれば、どなたでも参加可能です。 |
受講料 |
受講料は無料です。(通信に係る費用は各自ご負担ください。) |
主催 |
農林水産省 |
お問い合わせ |
株式会社パソナ農援隊 地域創生事業部(担当:石場、大井) |