優良事例集

当たり前を丁寧に 東京発「クラフトファーム」の野菜

レイモンドファーム/岩崎亮介さん/次世代継承
食の分野でも「クラフト」という言葉を目にすることが増えてきました。そんな中でも西東京市のレイモンドファーム・農場長の岩崎亮介さんがつくるのはちょっと聞きなれない「クラフトベジタブル」。どのような野菜かというと、珍しい品種ではなく、高品質できれいにつくることを心掛けて育てられた、ニンジンやキャベツ、ダイコンなど普段使いの野菜たちです。栽培方法や品種を工夫し、年間を通してなるべく長い期間の提供を可能にしています。丁寧につくられた普段使いの野菜だからこそ、できるだけ直売所や顔の見えるお客さまに直接届けたいと思っています。

19代目として新規就農したときの想いは?


岩崎家が農業を始めたのは約400年前。岩崎さんは19代目となり、農業は祖父母から受け継ぎました。事業というよりは、最低限の畑や機材を譲ってもらった形でスタートしました。基本的な失敗をすることもありますし、急に仕事のレベルがあがったと感じることもありますが、独自のスタイルで農業を進めてきました。就農したのは家業だから継ごうと思っていた訳ではなく、様々なきっかけが積み重なった結果。日々振り返りをして積み重ねているからこそ、気づけることがたくさんあります。


いつもの野菜だから伝わる「品質の良さ」とは?


農業をやる以上「楽」をすることは難しいですが、いかに効率的に良いものを作ることができるかは常に考えています。機械に頼れるところは頼ってみたり、種蒔き一つとっても様々な工夫をしてみたり、同じ仕事をするにしても、いかに品質良く収量をあげることが出来るか日々試行錯誤の積み重ねです。学生時代の農業サークルと就農後の経験を含めてもまだ農業経験は5年程度ですが、美しく味の良い、かつ長く親しまれている定番野菜の栽培に努めています。基本的に市場出荷はせず、自園の野菜をほしいと思ってくれる人に1年を通して手に取ってもらえるように、常に3~4種類をうちの直売自販機とスーパーや直売所に出すようにしています。加えて、イベントなどの地域交流にも努めており、地域に開かれたおもしろい農家を目指しています。


家は暮らしの場、畑は仕事場とは?


基本的には一人で作業をしています。でも、大学時代の農業サークルのつながりでボランティアに人が訪れることも。その知り合いが更に知り合いを呼んで…と様々な人が訪れてくれるようになりました。「農業」=「家業」のような印象を持たれることも多いのですが、家業というより、「畑」は働く場で住む環境とは別のものという、農業の在り方もあってもいいのではないかと考えています。


人が「自然」を求めて集う畑とは?


畑までは東京のどこから来ても片道500円程度、駅からも歩いて15分ほどです。都心で勤めている方が「自然」に触れたいと思っている人や、「体を動かしたい!」とか、ワイワイしたいという人が立ち寄ってくれています。時には作業よりも話している時間が長いこともあります。もちろん、農作業は自然相手なので作業量が日々変化します。興味を持っていただいた方に人手が必要なタイミングで声がけをしたり、東京の農家での体験を取りまとめている団体があるので、そちらから声をかけて来てもらったりしています。


広がる農業の縁とは?


祖父母が農業を営んでいたから就農がしやすかったという実感はあまりありませんでした。しかし、農業関係は人脈が広がる不思議な力があると感じているそうです。手伝いに来てくれる方とのご縁はもちろんですが、休みの日には、同世代の20~30代の農家さんのところなどへ手伝いに行くことを趣味にしています。都内で思いのある農家さんにはどんどんつながっていく実感があります。また、インスタグラムなどを見て、仕事の参考にすることや、逆に細かい仕事のこともインスタで発信したり、仕事の情報収集に関しては、対面もSNSも活かして積極的に行っています。

住所東京都西東京市住吉町6丁目
代表者名岩崎亮介
作目等野菜
従業員
URLhttps://www.facebook.com/raymondfarm0321/

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