大阪でITエンジニアの仕事をしていた時期に、ITにまつわる本を探している際に偶然、雑誌「田舎暮らしの本」を目にし、漠然と抱いていた田舎暮らしへの憧れの気持ちを刺激されました。それからは雑誌を意識的に手にとるようになると、空間と時間にゆとりのある生活イメージが具体化していき、岡山県の新規就農制度を発見。新規就農制度を活用し、新規就農しました。その後単身での一ケ月の体験研修を経て家族で移住。年に一度は実家のある大阪へ戻っています。
法人設立時より「いいものをつくり自分たちの手で売ること」を大切に、自社の選果場で直売を始めました。地元の人たちがやって来て果物を買っていく、知る人ぞ知る場所でした。「お客様と従業員が過ごす時間をさらに上質なものにしたい」と直売所のリニューアルを4年前に実施。販売場所や空調設備の確保など環境の改善とともに、接客などのサービスレベルの向上に取り組んでいます。客層の若返りや団体客の獲得など、新規のお客様が増えたことで求められるものも変化しています。新しく桃の生産&販売を始め、加工品のラインナップを増やすなど、新しいお客様の心も掴んでいこうと、試行錯誤に励む日々です。
既存顧客の満足度を高めるとともに、新規顧客の獲得を意識して、贈答品の販売に力をいれています。箱という限られた枠の中で、お客様のニーズに沿った提案をしていきます。果実の品種だけでなく彩りのバランスを意識、加工品を組み合わせる場合もあります。箱詰めの際はボリューム感の演出にもこだわっており、箱を開けた時に「こんな素晴らしいものがあるなんて知らなかった!」と、送り主に電話するシーンが生まれれば理想的です。贈答品を受け取った人が新しい顧客になることも多く、清藤のファンが増えています。
清藤の贈答品を3年連続で購入するお客様は約35%、隔年で購入するお客様は約50%。創業当時から毎年購入を続け、顔をみるだけで欲しいものがわかるお客様もいます。一度、贈答品を利用したお客様は、他のものでは満足できなくなることも。「他のものを試してみたけどあまり喜ばれなかった。やはり清藤で送りたい」送り主には良いものを贈った記憶が残り、清藤への信頼が募ります。
お客様に喜ばれるものは何かを常に意識し、独自の基準をつくり生産・販売を積み重ねてきました。お客様の反応やニーズを直接肌で感じることで、販売はもとより、お客様を常に意識して生産に向き合えています。「目の前にいるお客様が喜んでくれる商品はなんだろう?」と誠実に向き合う清藤はお客様からも愛され、人が集う場所になっています。
住所 | 岡山県真庭市下呰部1700 |
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代表者名 | 平泉 繁 |
作目等 | ぶどうや梨、桃など果実、ワイン |
従業員 | |
URL | http://homepage.kiyoto7.com/ |
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