優良事例集

コンセプトは三世代で楽しめる野菜を食卓へ

よしよしアグリ株式会社/三好奈美さん/次世代継承
香川県高松市にある、よしよしアグリ株式会社(以下、よしよしアグリ)はキュウリをメインに栽培しています。キュウリを栽培していない冬場は菜花、ほうれん草、ブロッコリー、ニンニクなどの栽培を行っています。メインのキュウリは5月から12月までの8ヶ月の間に4作を栽培し、春と秋からは無加温ハウス、夏場は露地栽培で年間に約5000本のキュウリ苗を育てています。よしよしアグリのコンセプトは、「三世代で楽しめる野菜を食卓へ」と代表の三好奈美さん。近年の日本では核家族化がますます進み、祖父母の味を孫世代が食べることが、とても少なくなってきています。子どもが1人で食事を取ることも少なくありません。そんな中で「家の味」の継承のお手伝いに、一役立てるような野菜を消費者に届けたい。家族の大切さ、食の大切さを考える三好さんの思いです。

農業を継承後、作目転換にチャレンジするわけは?


東京で働いた後に、地元へUターン。母親の願いもあり、兼業農家でお米を栽培していた亡くなった父親に代わって農業を引き継ぎました。地元がキュウリの産地であったこと、周りの農家から勧められたこと、栽培について直ぐに聞ける環境であったことから、栽培品目はキュウリにしました。米農家だった実家には、キュウリ栽培に必要な設備や農業機械は揃っておらず、作業効率が悪い上に農業経験のない2人が始めた農業は、失敗続きで時間ばかりがかかってしまいました。台風でキュウリが支柱ごと根こそぎ飛ばされて、大損失を被った事も有りました。


農家として最初に目指したものは?


7年前に就農したときには「農業で食べていけるように」、「生活出来るように」が、精一杯の目標でした。元々、親戚や近くに農家の方が多かったので、就農に対する抵抗感はありませんでした。農業をやるなら中途半端にやりたくない、と兼業農家では無く、専業農家でという強い思いで仕事をスッパリと辞めて就農しました。キュウリの成長は速く、収穫は朝と夕方の一日二回になります。最盛期には本当に忙しい毎日です。就農して6年目で法人化し、従業員を雇用したことで、少しは自分の時間を作ることが出来るようになりました。


事業経営として取り組んだことは?


これまでの販売先は市場、JA、直売が若干でしたが、現在は直に取引の出来るスーパーなどを開拓中。以前からの取引のお付き合いも大切にしながらも、新しい販路開拓も続けています。販路の拡大は大変ですが、直に取引の出来る売場を増やしていくことで、自分たちはもちろん、後に続く農家も、選別の仕方や栽培品種の選定などが、もっとやり易い農業になるように取り組んでいます。そうすることで、地域の農業の活性化にも繋がっています。


就農して取り組んできた経営の成果は?


朝摘みのキュウリを持って、飛行機に飛び乗り東京で販売した際に、キュウリを見て「トゲがある!」と驚くお客さんに、本当に新鮮な物を届けられたと実感したそうです。お客さんの喜んでくれる言葉を聞くたびにやりがいを感じています。就農して7年が経ち、品質に自信が持てるキュウリを栽培することが出来るようになった今、新鮮なキュウリや野菜を地元の方達の家族が揃う毎日の食卓に届けたい、要望にも応えたいと考え、直売所を開設予定です。


品質も量も満足のいく物が出来るようになった今だからこそ、自信をもって地域の皆様に新鮮なキュウリを毎日お届けすることが出来るのです。地域を大切にしていきたい思いで、地域に密着した活動も行っています。地域の「農ガール」の仲間たちと子どもたちへの食育活動も積極的に行い、食に込められた思いも一緒に頂く、「命を頂く」そんな思いを伝える活動も行っています。


先代からのつながりがあってこそと感じていることは?


キュウリを栽培するにあたって、水の管理はとても重要な作業です。地元ならではのため池の管理、周りの農家との兼ね合いを調整してくれる「水の番人さん」へのお願いも、先代からの繋がりでスムーズに行うことができました。周りの農家は高齢化が進み年配の農家が多くなっていく中で、地域の農業の活性化に役立っていきたいと考えています。

住所香川県高松市牟礼町原769番地
代表者名三好奈美
作目等キュウリをメインに、菜花、ほうれん草、ブロッコリー、ニンニクなどの栽培
従業員役員等2名、常時雇用社員1名、パート・アルバイト3名

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