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優良事例集

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野菜の専門店として、西洋野菜の魅力を発信

MERCATOちば fattoria/佐藤宣幸さん/新規就農
有機JAS認定を受けた農地でズッキーニ、ケール、ハーフニー、マイクログリーンなどの西洋野菜をメインに、減農薬栽培に取り組むMERCATOちばfattoria。千葉県富里市に位置する農場では、100種類を超える野菜を生産しています。また、「“食べもの”としての野菜から、ライフスタイルの一部へ」をコンセプトに、健康や美容を意識した野菜選びを提案。希少性が高い野菜の価値を広めようと「野菜の専門店」として東京は自由が丘に直販店を構え、西洋野菜の魅力を発信するプロモーションにも力を入れています。

第二の人生として就農を選んだきっかけは?


以前はIT企業の経営職に就いていた代表の佐藤宣幸さん。企業売却をきっかけに44歳で退職し、第二の人生として持続可能な事業展開を視野に新規参入先を模索しました。そして、「企業経営の経験をもって農業という分野に貢献したい」という思いを抱き、農場経営を決意。前職で築いた人脈を生かせるよう、関東近郊で開業の地を探し、一目見てピンときたのが、現在のMERCATOちばfattoriaがある、富里の広大な農地でした。農業の基盤が確立されたこの地域で、佐藤さんは農業の第一歩を踏み出しました。


事業拡充を図るために、取り組んでいること


継続的な経営のために佐藤さんが大切にしているのは人材の育成です。MERCATOちばfattoriaで経験を積んだ人材が横展開し、グループ事業化することによって、事業の拡充を図っています。まずは西洋野菜が基軸となるブランディングで、パイオニア的な農場経営を構築。合わせて農業以外の生業を持つ「半農・半X(エックス)」という働き方を受け入れることで、一人ひとりの能力や個性が発揮できる機会を創出し、企業全体の発展を目指しています。


野菜選びの楽しみ方の提案など、事業展開のしかけ方は?


西洋野菜を取り入れたライフスタイルをSNSの発信などで消費者に提案する、インバウンドセールスに注力しています。イタリア語を取り入れた農場名や店舗名、スタイリッシュなデザインのWebサイトなどは、そうした戦略によるものです。こうした潜在顧客の開拓のために、直販店では葉物野菜を1枚単位で販売するなど、野菜選びの新たな楽しみ方を提案し、顧客のニーズも分析しています。また、食品メーカーに活用方法を提案したり、JAとの連携を図ったりと、多方面へのアプローチで販路を広げています。


多様性のある働き方へ導く体制とは?


現在9名の社員が在籍するMERCATOちばfattoriaでは、まずは農産物の栽培に2年間従事し、農業の基礎をしっかりと学びます。その後は、店頭販売や通信販売、マネージメントなどのさまざまな業務に携わり、生産から販売まで、一連のプロセスを経験できる体制となっています。また、社内事業の統括を担うだけでなく、独立開業を目指す社員もおり、これまでに、2名の新規就農者が輩出されました。社員の独立後はグループ事業化を図ることも視野に入れ、規模の拡大を目指しています。また、こうした社員の成長によって「新しい品種の開発や調査に専念することができている」と佐藤さんは言います。


経営をする中で大切にしてきたこと


どんな分野においても、その道の専門家として使命感を持って取り組むのは自明のことだと話す佐藤さん。「野菜のプロとして知識の武装をする。そして、一度決めたら最後までブレない」という言葉の通り、一貫した姿勢で自社商品や農業全般においての研鑽を積んできたことが、成功の秘訣のようです。

住所千葉県富里市十倉587-30
代表者名佐藤宣幸
作目等西洋野菜
従業員家族従事者2名、常時雇用社員9名、パート・アルバイト3名
URLhttps://e-mercato.net/

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