優良事例集

ラディッシュの魅力と可能性を広め、市場拡大へ

株式会社カラーリングファーム/楢原憲一さん/ホワイト企業
福岡県久留米市北野町は有数のラディッシュの産地。全国シェア20~30%をほこる生産を支える一社が株式会社カラーリングファーム(以下、カラーリングファーム)です。ラディッシュがなじみの薄い野菜であった頃からその栽培に着手し、ビニールハウスを使った通年栽培を確立。良質の堆肥、有機質の肥料を使用した土作りにも取り組んできました。見た目に愛らしいラディッシュを手塩にかけて栽培してきた先代から引き継いだ楢原憲一さんが2011年に法人化。ミズナ、ホウレンソウの栽培も手がけるほか、よりラディッシュに親しんでもらおうと「さくらんぼ大根」の愛称でブランディングし、「さくらんぼ大根のやさしい酢漬け」として製造・販売にも乗り出しました。その食べ方、楽しみ方を提案しながらラディッシュの魅力を広め、市場拡大を図っています。

生産農家のマイナス面を逆手に取る施策とは?


「従業員一人ひとりが個性(カラー)を生かしながら能力を発揮できる会社」というビジョンを掲げた楢原さん。従業員の福利厚生を充実させ安心して従事できる環境を整えたいという思いで、家族経営から法人設立へと舵を切りました。「それぞれの主体的な関わりが、何より会社の発展につながる」という楢原さんが抱く構想は、社名の由来にもなっています。また、6次産業として手がけるラディッシュの酢漬けは、ラディッシュの生産農家が抱えるマイナス面を逆手に取った施策でもあります。飾りとして使われることの多いラディッシュは見た目の美しさが重視されるため、一定量は規格から外れてしまいます。この規格外となったラディッシュを有効利用したのが酢漬けの製造・販売で、まだまだ普及の余地があるラディッシュの魅力を広めることにも貢献しています。


従業員が無理なく力が発揮できる環境づくりとは?


現在、正社員2人、海外技能実習生6人、パート約10人が従事するカラーリングファーム。社員は週休2日制を導入し、十分な休息で無理なく力が発揮できる環境を整えています。また、パート従業員は、シフト制となっており、家庭環境に合わせて就業時間の調整が可能です。従業員一人ひとりの意見を反映しやすい環境作りに徹しています。運搬作業の負担を軽減するために作業ケースを小ロットのものに変更するなど、女性従業員ならではの意見によって具体化した事例も多くあります。


自ら改善していけるように、会社全体で取り組んでいること


カラーリングファームが取り入れている評価制度の最大の特徴は、目標や改善項目を従業員自らが構築していること。「みんなで作る分、気づきも大きい」と楢原さんは言います。商品ラベルの提案から労働環境に対する意見まで、週1回のミーティングで現場の声を着実に、かつ素早くフィードバックできる組織作りに努めています。また、農業団体等が開く研修には社員が参加し、月1回開く社内勉強会で共有。社内での実践と融合させながら、事業の発展を図っています。


経営していく中で大切にしていること


生産現場だけでなく、展示会や直接販売の現場など、さまざまな学びの機会を提供することで、社員の個性を大切にしながら組織力アップを図るカラーリングファーム。北野町に集まる同業他社との切磋琢磨で事業の機運を高め、食卓の名脇役としてのラディッシュの可能性を広めることに意欲を燃やす楢原さん。「新たな市場への拡販に期待が持てる」といいます。

住所福岡県久留米市北野町鳥巣1280-1
代表者名楢原憲一
作目等ラディッシュ 、水菜、ほうれん草 生産・加工・販売
従業員役員等3名、常時雇用社員2名、パートアルバイト10名・海外実習生6名
URLhttp://coloring-farm.com/

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