代表取締役社長の嶋﨑さんは農業に関わる人間の違いを呼び名から「農家」、「農業者」、「農業経営者」の三者に分類するといいます。「農家」とは、自分の畑を耕作し、できた作物で生業としていない人。「農業者」とは、農業を生業として生計を立てているひと。「農業経営者」とは、人を雇用し、規模拡大などを目指すひと。トップリバーの育てる人材は「農業経営者」であり、理想とする暮らしに必要な収入から逆算した生産計画などを一から学びます。卒業の時期を迎えた社員は、自分の希望する土地で農業経営者としてのスタートを切ります。卒業後の働き方は「独立」という道を選ぶ者、トップリバーと「取引」を持つ者の2種類のケースがあります。卒業生は取引を希望することで、独立後の販路を確保できるのです。また、トップリバーは卒業生から仕入れた立派な野菜を仲卸、食品加工、外食産業などへ流通させることができるのです。
農業経営者を目指すトップリバーの社員は全国から集まります。農業初心者もいれば、こせがれと呼ばれる2代目、3代目など、それぞれの置かれた状況が異なるため、卒業までの就労期間も3〜6年と異なります。島﨑さんは社員ひとりひとりの技術や能力を見極めながら卒業までのプランを練り、日々社員とのコミュニケーションを重ね、何よりその人のためになるよう全力でサポートしています。働き方も社員によってそれぞれですが、休日や出勤時間も自分でコントロールすることが農業経営の一部でもあります。常日頃から効率の良い働き方を促し、農地面積に対しての労働時間を低く抑えることができています。
農業技術を習得しても、農地がなくては農業が始められない。作物ができても販売先がなくては売上に繋がらない。本人の希望も含め、土地や需要に合った作物でなければ収量が安定しない。トップリバーでは卒業する社員に対して、「農地・販売先・作物」の3つを確保し、安心して農業経営者としてのスタートが切れるよう支援しています。農業経営者としての土台を会社がしっかりと固めてくれるからこそ、卒業と同時に勢いよく始動できるのです。これまでの卒業生は全員が安定した収入を得ることができ、誰も辞めることなく農業経営を続けているという事実がこのことを物語っています。
「社員はみな家族!我が子!です」と言い切る嶋﨑さん。トップリバーの理念の根底にあるのは「家族理論」なのです。「全員が我が子だとすれば、誰一人として独立後に不安定な状況にはさせたくないでしょう?」確かにそう言われると納得です。農業経営者としての基礎は全員に惜しみなく伝え、独立後のスタイルについてはひとりひとりに合う形をとことん追求します。また、入社を検討している人へは、「どんな説明よりも30名の先輩方のところへ行って、実際に見て、聞いておいで!」と卒業生訪問を勧めます。自慢の卒業生たちがトップリバーの実績そのものだということです。社員にも、入社を検討している人にも、常にその人の幸せを考えてアドバイスされているのです。親身になって育て上げる、これがトップリバーの誇りです。
住所 | 長野県北佐久郡御代田町御代田3986-1 |
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代表者名 | 嶋﨑秀樹 |
作目等 | レタス、キャベツ |
従業員 | 役員等4名、常時雇用社員35名、パート・アルバイト35名 |
URL | https://www.topriver.jp/ |
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