代表を務める松本さんは「楽して儲ける」をキーワードに、農作業の機械化、栽培する作物の選定を行い、きちんと儲かる農業を目指しています。例えば、スイカは真夏の暑い時期にトンネルに入って大変な作業をしなければならない作物ですが、収益性が高い面から栽培を選択しています。また、株式会社にすることで、働く人を正社員として受け入れ、社会保障を完備しています。安心して働ける環境の整備を行い、きちんと儲かるシステムを導入し、社員の方々に還元していく。そのために営農型太陽光発電を導入されて、太陽光発電システムの下でミョウガの生産を行っています。数十年後には、太陽光発電での電気の売り上げで、社員の皆さんと一緒にヨーロッパ旅行に行くのを楽しみにしているそうです。
現在社員の4名のうち3名は女性で、現在産休中の方もいるそうです。繁忙期には近所の方にパートとして来てもらうこともあります。リノベートアグリおがもの就業時間は8時半から16時半までに設定しています。これは、松本さん自身が直売所への出荷作業等に動きやすい面と、社員がお子さんの送り迎えなどに行きやすいように配慮されています。実働時間は短いですが、みなさん集中して農作業をされています。また、農作業の機械化を行い、男性社員と松本さんが機械作業を中心的に行い、あまり力を必要としない作業や、細やかな作業などを女性にお願いするなど、役割分担されています。すべての人が無理なく働けるように工夫されています。「農業をする上で、収穫や出荷のための細かい作業には女性の方が向いているんですよ」と松本さん。根気よく細かい作業を行うことができる、女性の力は不可欠だそうです。
松本さんは、会社が何をやろうとしているか、どこの方向を向いているかを社員に伝えるようにしています。しかしながら、普段の農作業の中だけでは伝えきることは難しく出来ません。そんな中、先日行った会社の設立5周年の祝賀会の中で、松本さんの思いをきちんと社員のみなさんに伝える時間を取ることができたそうです。全員で、リノベートアグリおがものこれからのことを共有するなど、日々の農作業にもやりがいを感じてもらえるように松本さんは取り組んでいます。
「やり方によっては、農業は面白い!」そのやり方をお教えするのでぜひ鳥取にいらしてください。と松本さんはいいます。廃校となった地元小学校を使って、民泊が出来るようにし、観光客と地元の人たちを繋いで観光資源の活用、地元の活性化を目指しています。また、農家として、水田や畑を活用しての農業公園や、子どもたちが動物と触れ合える場所を整備したいと、松本さんの夢は尽きません。魅力あふれる鳥取をもっとアピールしていきたいという思いと、過疎や空き家問題も考えていかなければならないという思い。今からの5年先10年先を見越して、これから先仕事を任せられる新しい人材を待っています。リノベートアグリおがもは農家ですが、農業だけにとらわれない、幅広い働き方が見えてくるそんな会社です。松本さんは自身の農業失敗談も明るく話すおおらかな人柄で、失敗しないためのコツも教えてくれます。周りの人と人を繋ぎ、皆が良くなるように仕事をしていく、そんな姿勢と思いが松本さんには溢れています。会社の5周年祝賀会でも、松本さんを介して多くの方々が繋がり、また新しいことが何か出来るかもしれないと感じています。
住所 | 鳥取県倉吉市 |
---|---|
代表者名 | 松本 俊一 |
作目等 | 長芋、西瓜、ミョウガ、お米など |
従業員 | 役員等2名、常時雇用社員4名、パート・アルバイト5名 |
新農業人スタートのメールマガジン!イベント情報などさまざまな情報をお届けします。