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優良事例集

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さまざまな循環を生み「環(わ)」を育む農業経営

有限会社農園星ノ環/星野高章さん/ホワイト企業
1946年の創業以来3代に渡って農業を営む有限会社農園星ノ環(以下、星ノ環)は、2005年、3代目となる星野高章さんが農業生産法人として設立しました。標高約750メートルに位置する群馬県昭和村赤城高原で、レタス、コマツナ、ホウレンソウ、キャベツ、ハクサイ、イチゴなどを栽培。年間を通じて生産できる体制を整えています。また、外国人実習生の受け入れや、消費者との交流イベントを開催するなど、農業でさまざまな循環を生み、社名にある「環(わ)」を育む経営を行っています。

農家の新たな価値を伝えるために取り組んでいること


「消費者、従業員とその家族、取引先、地域の人たちが、星ノ環と関わることで幸せを感じる。そんな会社でありたい」と話す星野さん。さまざまな人と関わりながら農業で提供できる新たな価値を創造し、持続可能な仕組みを築くことを目指しています。定期的に農業体験イベントを開催している星ノ環。収穫体験はもちろん、畑でウェディングや花火の会など、その内容はバラエティに富んでいます。普段口にする野菜がどんな思いで作られているかを消費者に知ってもらうだけでなく、生産者の立場からも、出荷後の作物がどのように食べられているのかを想像する機会になっています。人と人のつながりを大切にする、星ノ環のビジョンを反映した取り組みです。


働き方のインターバル制度とは?


星ノ環では産休・育休の制度を整備するほか、一定の休息時間を取るためのインターバル制度を導入しています。早朝の作業が多い農業において、残業が発生した場合に十分な休息時間が確保できなくなるのを避けるためで、スタッフ同士で就労時間の調整をするなどの対応をしています。また、従業員が家族との時間も大切にできるよう、家庭の事情に配慮した休暇制度を取り入れています。女性の活躍の場を増やそうと、イチゴの施設栽培も始めました。施設栽培であれば、力仕事を必要とせず、天候に左右されにくいため、比較的計画に沿った栽培が可能となり、子育てをしながらでも負担が少なくて済みます。こうした女性の働きやすさへの取り組みが評価され、2016年には「農業の未来をつくる女性活躍経営体100選(WAP100)」に選ばれました。


自立型人材の育成に取り組んでいること


現在、社員とパート社員、外国人実習生を合わせて13人が従事する星ノ環は、自立型人材の育成にも積極的です。「いかなる環境や条件においても、自分の可能性や能力を最大限に発揮して道を切り拓けるように」と願う星野さん。自立型であることは、他者や会社のせいにしない姿勢を育み、組織力の向上にもつながると考えています。就労して1~2年目の従業員は、星野さんの指導のもと、毎月1つ目標を掲げ、達成に向けて計画を立てる練習をしています。初めは「農作業用の車をスムーズに車庫に入れる」といった小さな目標からスタートし、目標の立て方とプロセスを学んでいきます。こうした経験を積むことで、自ら売上の達成のための計画を立て、実践することを身につけます。また、一人ひとりのスキルはもちろん、目標に向かう過程で自身の現在地を認識することを目的とし、従業員とその上司が実施する評価制度も昨年から取り入れています。


経営していく中で大切にしていること


「畑はワンダーランド。野菜を作ること以外にもたくさんの可能性がある」と声を弾ませる星野さん。星ノ環の畑を訪れる多様な人々が、体験を楽しみながらさまざまな発見をすることで、農業の新たな「環」が広がっています。

住所群馬県利根郡昭和村糸井6747
代表者名星野高章
作目等路地野菜
従業員家族従事者3名、役員等1名、常時雇用社員7名、パート・アルバイト3名
URLhttp://hoshinowa.com/

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