ロマンチックデーリィファームは、代表取締役社長の須藤泰人さんが「ロマンをもって仕事に取り組んでほしい」という想いを込めてつけた社名の通り、従業員がロマンを感じられるような酪農業や牧場経営の在り方を追求しています。安定した経営基盤を築くため、徹底した分業化と、機械の導入による効率化を実践。「元気な牛を育てるためには、何より携わる“人”が元気で幸せであることが大切しています」と、人事を担当する取締役の須藤史生さんはいいます。ロマンチックデーリィファームは、充実した労働環境を築き、次世代酪農を意識した組織作りにも取り組んでいます。
現在、約20名の正社員が従事しています。新卒採用は毎年行っており、20代前半から30代の若手が中心となって牧場を支えています。ロマンチックデーリィファームに携わる“人”が元気で幸せであるために、特に休暇制度、福利厚生の充実に力を入れています。業務にはシフト制を導入し、朝5時からの勤務や夜勤もありますが、適正な勤務時間となるようにスムーズに交代できる仕組みが整っています。また、分業化を進めながら、順次各部署の仕事を経験できるようローテーションが行なわれていることで、お互いにカバーできる体制になっています。機械化できるところは積極的に設備を導入することで、全体的な仕事の効率化も図られています。
ロマンチックデーリィファームの組織は、成牛・育成・飼料・機械・堆肥・総務の6つの課からなり、従業員は配属部署特有の専門性を高めることができます。こうした技術力の向上は、一つの仕事に限ってはいません。ある程度一人前の仕事ができるようになれば、別の仕事への異動が可能です。「どれも簡単ではなく、覚えることがたくさんあります。しかし、いろいろな仕事をマスターしていくと、それぞれの仕事がどうつながっているかがよく分かるようになります。酪農の仕事を全体的に見られるような形になれば一番いいですね」と須藤さんはいいます。それは、ロマンチックデーリィファームが次世代の酪農業を意欲的に担うマインドを育むことを大切にしているからなのです。
ロマンチックデーリィファームが大規模化に成功したのは、各業務の管理システムによって蓄積されたデータの分析と、それをもとに丹念に改良を重ねてきたことにあると須藤さんはいいます。最新の設備を導入し、より前進的な酪農業に挑戦し続けてきたことで、生産量や売上高も順調に伸びており、「やる気のある人には全部教えたいと思っているので、うちで働けばプロになれると思います」と話す須藤さんの言葉通り、独立を視野に入れている就農希望者の受け入れも行っています。酪農業界全体の将来的な担い手を増やすことが、とても重要であると考えているからです。
住所 | 群馬県利根郡昭和村赤城原915-1 |
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代表者名 | 須藤泰人(取材:取締役 須藤史生) |
作目等 | 酪農 |
従業員 | 役員等3名、常時雇用社員25名、パート・アルバイト2名 |
URL | http://rdfarm.co.jp/ |
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