優良事例集

「丁寧に生きる」と同時に、ICT技術で効率的な農業を営む

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これから目指している方向性は?


2014年に農林水産省の研究事業として開発したAndroidアプリ「栽培野帳」は、栽培中に撮影した現場の写真を分類してクラウドに保存するツールです。農家は、これらの画像をキーワード検索し、質問や指導コメントを追記できます。コメントが蓄積すると、新規就農者がどんなことに疑問を感じ、どんな場面で失敗してしまうのかといった栽培のつまづきどころをみつけることができます。



同団体では、研修生に対し、このツールを用いて問題点を明確化して共有し、つまづきどころを重点的に指導しています。すると、農業経験が浅い人でも、現場での問題解決力がアップし栽培技術の習得スピードが上がるのです。そのため、研修生の独立を早めることができます。


環境を向上させるために取り組んでいることは?


同団体のほ場では、土壌の水分・温度の計測や栽培状況の撮影ができるフィールドコントローラーやスマートフォンから自動で水やりができる灌水システムなど、複数のICTツールを導入しています。気象は3ヶ月先まである程度予測できるため、日射量や気温からレタス類の生育を予想し、タネを蒔くタイミングや収量を大まかに予測できます。



契約栽培を行う同団体では、この予測をもとに4ヶ月前までに契約をまとめるという営業を行なっています。3〜4割ほどは余裕をもって栽培しますが、余った野菜は直売所に販売できるため、無駄なく売り切ることができるのです。ほ場の様子は、クラウドサービスを通じてスマートフォンからもチェックでき、水やりの量とタイミングをはかる目安になります。また、自動灌水システムを使えば、どこからでもほ場の様子が観察でき、水やりができるため人の作業が大幅に軽減され、生産効率を高めることができます。



実際に、同団体で年間を通して耕作に携わっているのは、代表の窪さんと理事であるスタッフ1人、それにパートのスタッフが2人いるだけです。それでも、8箇所に点在するほ場合わせて2haを管理し、年間2,000万円を売り上げています。栽培品目は、サニーレタスやバタビアレタスなど8種類のレタスです。レタスに特化しているのはブランディングのため。「ハンサムガーデンのレタスは途切れない」と思ってもらうことで、産品に付加価値をつけることができるのです。


従業員のキャリア形成のために重視していることは?


従業員が複数いる農業法人は、従業員のキャリアパスをどう描くか、モチベーションをどう維持するかという問題に必ず直面します。しかし、同じ目標や価値観の共有ということを優先すると、どうしても「この方法でなければならない」という集約になりがちで、それが経営的、生存戦略的なもろさに繋がります。窪さんは、「そもそも、農業を職業に選んだ方は、都市の過密や経済競争に疲れた人が多いものです。地域でどう生きるのか、その結果生まれる価値が対価としてどう現れるのかという話を重ねていくと、共感を得やすいようです」と話します。



地域で農業を営むには、農家同士の付き合いや寄り合いが非常に大切です。そこで同団体に訪れた研修生は、農繁期にはしっかりと農作業を学びますが、農閑期になると連携する協力農家を訪ね、独自の学びや営農のための人脈づくりに時間を割いています。こうした田舎特有の付き合いは、都会の物差しで考えると無意味に思え、ストレスを感じるかもしれません。



しかし、農業は地域の農家との関係構築から始まります。特に農外から参入した就農者にとっては自らアクションを起こすより、地元農家の話を聞き取る力を身につけ、協力関係を丁寧に築き上げ、お互いを尊重することが大切です。


農業法人の成長に必要な暮らし方とは?


窪さんはこれまで、奈良県の事業で、年間売り上げが4,000万円以上規模の農家の経営サポートを行なってきました。その経験上、ある程度規模が大きくなった農業法人は、どうしても無理な事業計画を描いてしまう傾向にあるといいます。しかし、商業的な成功は、農業のものさしとはマッチしません。机上の空論ではなく、植物の成長スピードのようにゆっくり伸びなければ安定した収益を得られない、というのが窪さんの考えです。



安定した成長の鍵となるのは、「丁寧に生きること」です。それは、自らが農家としての暮らしを楽しみながら営むこと。例えば、栽培した野菜を使って自分で料理をすることです。そうすることで、自らの産品を語る力がグッと上がります。さらに、こうした農家としての生き方は、都心の人の心を惹きつけ、産品のファンになってもらうことができます。暮らしぶりをSNSによって発信すれば、情報発信が単価を上げるツールにもなります。


「ICTで効率よく栽培をしながら、丁寧に生きることを大事にしてほしい。そうすればエコシステムの中で自らのブランドポジションを築くことができ、収益の上がる経営が目指せます」と窪さん。研修生に対しては、都市部の人がどんな暮らしを営む農家と付き合いたいと思っているかを説くとともに、自らが農家としての暮らしを送り、新規就農者が追いかけられる背中を見せています。


住所
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