農業と人をつなぎ、農業の未来を応援したい

空と大地の丘 森本農園/竹内美佐江
千葉県木更津市、アクアラインから車で20分くらいの距離にある森本農園。農園のすぐ隣には牧草地の丘が広がっています。「この場所にいるだけで心地が良い」と魅了された竹内美佐江さんは、近隣の土地所有者である森本さんに掛け合い、平成25年から貸し農園を始めました。そこからBBQ、流しそうめんなど数々の企画を行い、現在は収穫体験、BBQをメインに企業研修なども請け負う「アクティビティ農園」として運営しています。

ソーシャルワーカーからの転身

竹内さんはソーシャルワーカーとして働いていました。自宅は椎茸栽培をしている農家。ソーシャルワーカーは人と福祉サービスをつなぐ仕事です。今度は農業と人とをつなぐことをしたいと、自分のやりたいことに気づいたそうです。この土地を見に来た当初は雑木林だったため、一度は諦めましたが、ここの景色の良さ、居心地の良さが忘れられず、再度来訪。ちょうど木がなくなっていたため、持ち主の森本さんにすぐに連絡しました。その頃、森本さんは高齢で畜産業をやめて、ちょうど貸し農園をしたかったということもあり、そこから森本さんご夫婦の協力のもと、「森本農園」は始まりました。

他と差別化するためには?

事業を始めるにあたり、独学でマーケティングを学び、ターゲットを定め3C分析なども行なったという竹内さん。当時はBBQが主婦の間で人気になっており、都内でもBBQ施設ができ始めていました。当初は貸し農園だけを考えていたそうですが、このブームを考慮し、さらにBBQ施設付きの貸し農園があまり全国になかったことから、BBQを推して売り出したそうです。ターゲットは小さい子ども連れの家族。結局、貸し農園はあまり需要がなく、現在は収穫体験とBBQが人気コンテンツとなっています。

初年度から集客をするには?

ターゲットの小さい子ども連れの家族は、アクアラインを通ってやってくる東京や神奈川の家族。そこで近所へのポスティングなどは行わず、すべて発信はネット上で行いました。HPをつくり(現在までに事業にあわせて3回もリニューアルをしているそう)、SNSもやれるものはすべてやって、自分や農園との相性がいいものを残しているそうです。結果、初年度から予定通りの集客を行い、コロナ前の2019年度は、年間2,000人強の来園者がありました。

来ている人のニーズを拾って提案する

いつでも収穫体験を楽しめるように、40種類の野菜を育て、最低でも5種類は採れるように管理しています。(多い時は12種類も!)さらに、単なる収穫だけではなく、星型のきゅうりなどが採れる「当たり」付の収穫体験や、流しそうめんなど年間を通してさまざまな企画を催しています。

さらに森本農園には、多くの企業もレクリエーションとして収穫体験+BBQで訪れていました。その企業ニーズの高まりを見た竹内さんは、ソーシャルワーカーとしての経験や、以前活動していた日本年金機構のメンタルケア講師としての経験をいかして、「メンタルヘルスケアの研修」や「チームビルディング研修」などをつくりました。そしてレクリエーションとしている企業にこれらの研修を提案し、企業研修も多く請け負ったそうです。

農園をキャンパスとして、人をつないでいく

コロナで状況が一変した今、オンラインの活用、そして在宅ワーカーへの対応など、さまざまな企画を構想している竹内さん。その根っこにある想いは「農家さんを応援したい」という気持ちです。「一昨年の台風で、実家のハウスは飛び被害が出ましたが、長年農業に携わっている両親は、何かあったからといって落ち込まずにやれることをコツコツやっていました。他にも腰が曲がっても毎日に畑に向かっている農家の方とか、そんな姿は生命力に溢れていて元気だなと。私自身もコロナで気が滅入りそうな時に、おいしいもの食べられたので元気が出ました。やっぱりつくって、食べるのに困らず、さらにおいしいものを食べられるのは豊かなことだと思います」と竹内さんは笑顔で話します。今はこの森本農園をキャンパスとして、さまざまな人とつながり未来の農村地域をつくっていきたいと考えています。

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